ホビヲの四百文字

400文字くらいの文章を書きます。

江上茂雄展に行ってきて思った、たったひとつのこと

江上茂雄展に行ってきた。

2万点もの作品を遺したアマチュア画家、江上茂雄氏。小学生で絵の才能を認められるも12歳で父を亡くし、家族を養うため、絵の道には進まずに就職。日曜作家として創作活動に勤しんだ。

画材は小学生の頃からクレパス・クレヨンのまま。しかし描き続け、ひたすらにその道を極めていく。

「油絵はしようとは思わなかった。これはもう、経済的にですね、だめだと思いました」

画壇と距離をおき、たった一人で描き続ける日々。定年後、病に倒れた後は力を要しない水彩画に移行する。約30年間、正月と台風の日以外は欠かさず画材を担ぎ、自宅近郊で絵を描き続けた。

外出できなくなってからは木版画に挑戦。過去に描いた自身の作品を板に彫りつける。そして2014年、描かずにはいられない人生を101歳で終える。

江上氏の生き様をみて思った。iPad Pro 持ってたらどんな作品を遺したのだろうか、と。